目次
腕時計を使う時、使う前に知っておいてほしいこと
機械式時計の基礎(自動巻、手巻き)
自動巻
自動巻(AUTOMATIC)は1日8時間ほど腕に着けていないと巻き不足で遅れなどの原因になります。着けていてもディスクワークなどであまり動かないとゼンマイが巻かれません。
その場合は手巻きのできるモデルであれば、20〜30回ほどリューズを回してゼンマイを巻いてあげて下さい。止まってしまった状態から着ける場合も同じようにして20〜30回ゼンマイを巻いてから腕に着けるようにして下さい。
手巻き
手巻きは、毎日巻けなくなるまでゼンマイを巻いてから腕に着けるようにして下さい。ゼンマイを切ってしまわないように、もう巻けないと感じたらそれ以上は強く巻かないようにして下さい。
保証書
保証期間内に動かなくなってしまった場合は、保証書と時計をできるだけ早く購入店に持ち込みましょう。ただし、クォーツ時計の電池切れの場合は基本的に有料での電池交換になります。
保証書は電池交換や修理に出す時に必要になることがあるので、保証期間を過ぎた後も必ず保管しておいて下さい。
金属ベルトのベストサイズは?
腕時計を着けた状態で腕時計と腕の間に人差し指を入れてみて、入ればベストサイズです。入らなければサイズが小さ過ぎ、腕時計が一回転してしまうようだと大き過ぎです。
金属ベルトのコマ
購入時にサイズ調整をして外したコマは、また足すこともできますし、ベルト破損時などに使うことができるので必ず保管しておいて下さい。
金属ベルトのバランス
基本的に金属ベルトの12時側と6時側はバランスが取れているのがベストですが、サイズ的にどうしてもどちらかを短くするしかない場合は6時側を短くします。
これは、腕に着けた時に6時側が短ければ手前にくるので時間が見やすいためです。ですがそれができてなく、非常にバランスの悪い調整のされ方をされている時計をよく見ます。
もしご自分の時計のベルトがバランスが取れてなく気になるようなら購入店か時計店で調整し直してもらって下さい。その場合、念のために以前サイズ調整で取ったコマも持って行って下さい。
電池の液漏れ
時計の機械によって変わりますが、新しい電池を入れてから約2〜3年で電池は切れるものが多いです。
電池が切れたまま放置しておくと、電池が液漏れをおこし修理が必要になる可能もあるので、電池が切れた場合は早目に電池交換をして下さい。
特に海外ブランドの時計は最初に入っている電池も海外製で早く電池が切れることも多く、液漏れもしやすいので注意して下さい。
電池が液漏れを起こすとこのような状態になり、分解掃除と部品交換も必要になってしまいます。
磁気の影響について
時計は磁気の影響で、遅れや、進み、最悪の場合止まってしまうこともあり、電波時計の基準位置や、クロノグラフのゼロ位置のズレを起こす場合もあります。
電気製品や磁石を使っているものの上や、近く(10センチ以内)に時計を置かないようにして下さい。 ほとんどの場合磁気から遠ざければ正常に動き出します。頻繁に遅れが出る場合は時計の保管場所を変えるなどしてみて下さい。
磁気の影響を受けても時間の合わせ直しや基準位置を直して使用できますが、何度も強い磁気の影響を受けていると残留した磁気で継続的に遅れなどが出る場合もあります。
その場合は磁気抜きの必要があるので、購入店などに相談して下さい。
防水性について
裏蓋シール
裏蓋のシールを剥がさず使っている方が多いようですが、裏蓋のシールは販売する前にキズが付かないようにするもので、使用中のキズ防止用ではありません。
貼ったまま使用すると、汗や汚れがシールの隙間に入り汚れが目立ちますし、錆びてしまうこともあるので使用する前に剥がして下さい。
クロノグラフの秒針
ストップウォッチ付きの時計ですが、時計の秒針と一緒にストップウォッチの秒針も動かしている方がいます。このタイプは一般的な腕時計の秒針にあたる針がストップウォッチ用の針である場合があります。
それを秒針が動いてないと勘違いして動かしている方がいるのですが、ストップウォッチは元々何日も動かすことは想定されてないですし、クォーツだとずっと動かし続けるとその分電池を消耗してしまいます。
一度説明書を見るか、ストップウォッチを作動させてみて、どの針が通常の秒針でどの針がストップウォッチの針か確認しておいて下さい。
上の写真の時計だと①が時計の秒針で、②がストップウォッチの秒針です。