以前、主な時計の種類と特徴、各部名称や腕時計を買う前に。-機能、維持費編-、故障かも?と時計店に持ち込む前に。でも触れてますが、
海や川などで時計に水がかかったり水に浸けたりする可能性がある場合には、最低でも10気圧以上の防水時計にして下さい。
仕事でも水がかかるような場合も10気圧以上の時計が安心です。
1mの深さでも10気圧を超える圧力が加わると水が入ってしまう可能性もあると言うことです。覚えておいて下さい。
目次
どんな時計を選ぶ?
これから購入する場合
時計店や、量販店の時計売り場などで購入する場合は、店員さんにどのようなことに使うのか伝えて下さい。「海や川で素潜り程度に使いたい」「ボンベを使用したダイビングに使いたい」
など、具体的に伝えてその環境に使用できる時計を見せてもらい、その中から気に入ったものを選ぶと良いと思います。
素潜り程度であれば10気圧防水でも構いませんが、ボンベを使用したダイビングとなると生死にも関わってくる場合もあるため、防水時計より200m防水以上の潜水時計(ダイバーズウォッチ)を選んでおいた方が良いです。
ダイビングに使用すると決まっている場合であれば、時計店よりダイビングショップで購入された方が良いかもしれません。
あと、同じ10気圧防水の時計でも裏蓋がこじ開けタイプとスクリューバックタイプやネジタイプのものがあります。腕時計の電池交換と工具の使用方法
こじ開けタイプは裏蓋をはめ込んでいるだけです。もちろん、これで10気圧に耐えられるようになっているのですが、構造的にはスクリューバックタイプの方がおすすめです。
さらにリューズ部分もねじ込み式になっているものもあるので、そちらの方がさらに安心して使えると思います。
見た目のことになりますが、クロノグラフ付きの防水時計もありますが、基本的にメーカーなどでは濡れた状態でのボタン操作は禁止しています。ボタンが付いていることで、そこから水が入る可能性も出てくるので注意が必要です。
アウトドアで使うと汚れや、傷が付く可能性も高くなるのでメンテナンスのことを考えると、ベルトも取り外しができるものや、市販のものに交換できるものが良いです。腕時計の手入れ、腕時計 金属ベルトの取り外し、取り付け方法、腕時計 ベルトの交換方法 ③(革ベルト→NATOバンド)
おすすめは?
シンプルな3針モデルで、裏蓋がスクリューバックタイプでリューズもねじ込み式になっているものが一番安心して使えると思います。
ベルトの素材はナイロンベルト(NATOバンド)のものです。汚れた時に単体で洗うこともできますし、痛んでも交換が簡単で安くすみます。
既に何本か持っている場合
時計を何本か持っていて、海やキャンプなどに出かける際にどの時計にするか悩んだ場合は、文字盤や裏蓋にWATER RESISTANT (WATER RESIST)10BARや、WATER RESISTANT 100M、AIR DIVER’S 200M、DIVER’S WATCH 200M、などと書かれている時計を選んで下さい。
WATER RESISTANT 10BARと書かれているので10気圧防水時計です。
こちらは、330ftと書かれていますが、これも10気圧と同じ防水時計です。
文字盤に書かれている場合もあります。
WATER RESISTANT (WATER RESIST)の文字だけのものや、3BAR、5BARだと生活防水の時計で水に強いとは言えません。
あと、WATER RESISTANT (WATER RESIST)の文字がどこにも書かれていない場合は、非防水の時計です。水がかからないように使用して下さい。
注意点
海や川などで使用する前に裏蓋が緩んでいたり、隙間などがないか?リューズと本体に隙間があいていないか(ねじ込みが最後まで締まっているか?)よく確認して下さい。
ねじ込みが最後まで締まっていてロックされている状態
ねじ込みが最後まで締まってないと隙間からネジ山が見えます
時計が濡れてしまった場合は、そのまま放置せず乾燥させて下さい。とりあえず乾いた布で拭いておいて、家に帰ったらドライヤーなどで乾かすようにして下さい。
海水の場合は、できるだけ早く真水で洗ってから拭き取って下さい。できれば洗い方も、蛇口からの水ではなく溜めた水ですすぐ感じが良いと思います。
特に金属ベルトの場合は、本体とベルトの隙間やベルトのつなぎ目に海水が残っているとサビの原因になりますし、回転ベゼル付きのものはベゼルの隙間に水が残る可能性が高いので、よくすすいで下さい。
あと、アウトドアだとG-SHOCKを選ぶ方も多いと思います。ウレタンベルトは洗うこともできて丈夫ですが、紫外線に長く当たっていると劣化が早まったり、色の薄いものだと変色が目立ってきます。
気に入っている時計であれば、注意しておいた方が良いです。
もう一つ、10気圧以上の防水時計も永久的に防水性が保たれる訳ではありません。裏蓋のゴムパッッキンや、リューズのパッキン、ガラス面のパッキンも劣化してきます。
電池交換が必要な時計は、電池交換時に一緒に防水検査もしてもらい定期的(2年毎)なチェックをおすすめします。海や川に出かける前にチェックしておくのがベストですが、
10気圧以上の防水時計の場合、その場で防水検査までしてくれるところは少なく、メーカー出しになる可能性もあります。その場合は最低でも2週間ほど時計を預けることになるかもしれません。
余裕をもってチェックしておくことをおすすめします。